『ぼくの遺書』(朗読)
たとえばぼくが死んだら。
きみがぼくのしかばねから目玉をナイフで切り取って、その目玉を高いところに、、そうだなたとえば可能なら東京タワーのてっぺんに突き刺して欲しい、名古屋のテレビ塔でもいい。そうしたらぼくはそこから都会の街並みの移り変わりや人々の暮らしを俯瞰して見渡し続ける事ができるだろう。べつに見張るんじゃない、ただ感じるだけだ、今日ぼくがこの世界から見事に消えても何も変わる事なく季節は繰り返していくのだろう。暑すぎたり寒すぎたりとんでもない風や豪雨や嵐がくるだろうけどぼくは目玉だからなんてことはない。でももしもいつか東京タワーなり名古屋のテレビ塔なりが取り壊されたら?なーにぼくは満足だ、べつにそのまま廃棄されても構わないけどもしかしたらほんの一部でも貼り付いた目玉の細胞が鉄と一緒に溶かされてまた何かに生まれ変われるかもしれないし、でもきっとその頃にはぼくはただの概念になってしまっていて果たして自分が何者だったのかも忘れているだろう。うん。正直に本当のことを告白するとぼくはこうして生きている今現在も自分が何者なのか分からないでいるんだよ。 だからなにもしんぱいすることなんてないんだ。
たとえばぼくが死んだら。
その瞬間(とき)きみがとてもしあわせだったら良いと、こころからおもうんだ。
☆
たいちょうだよ。
新型コロナで死んだときのために遺書をしたためてみました。
「あ、おまえとうとうシャブに手を出したな?」って、君は思うだろう。
『、、、じつはそうなんだ』
ってうそだよ!(竹原ピストル)
ダメになったぼくを見て、キミもびっくりしただろう?(森田童子)
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この遺書は森田童子さんと竹原ピストルさんをインスパイアしつつイメージして書きました。なんとなく、なんとなくなんですけどね。話は変わるようで変わらないんですけどピストルさんは最高です。聞き手を選ぶタイプのシンガーだとは思います。女性には響きにくいかもしれませんが真剣に社会で生き抜いている男性には骨の髄まで響くのではないでしょうか。じゃあお前には響かないじゃねーかとか言わないのそこ。
ピストルさんと聞いて、あー知ってる知ってる『よーそこの若いの』の人だよね、とか思ったなら大間違い。全曲本気で魂が入った稀有なアーティストです。LIVEとはこうあるべきというLIVEをされます。しかも場所を選ばない。武道館を完売させるポテンシャルを持ちながらお客が20人ぐらいの喫茶店でもゲリラLIVEをやるような本物の歌うたいです。演出とグッズで儲けたいだけの商業主義的エンターテインメントなライブも悪くはないと思うのですが、ただ歌わせてほしい!という想いは誰もピストルさんには叶わないのではないかと思うほどです。だって同じツアーなのに毎日セットリストが変わるんだぜ。彼のピストルはぼくの心を打ち抜くどころか返しが付いた巨大な釣り針みたいにぶっ刺さり続けています。じゃあどのアルバムがおすすめかって?全部だよ。はずれなんて無い。入門編なんて無い。すべてが竹原ピストルを体現している。
あえて言うなら。まぁあえて言うなら。
このLIVE盤になります。諸事情でLIVEでやれないものもあるので本当はCDが良いんですけどね。だってぼく音楽のCD聴いて爆笑したの初めてだもん。生きてて良かったと心から思います。
竹原ピストルさんは全国各地津々浦々を回られます。皆様のお近くでLIVEをやる際には是非足を運んでください。あの人はチケット代以下のLIVEはやられません。損はしません。ぼくが保証します。損したと思ったなら代わりにぼくが返金しますよ。で、お前は竹原ピストルの何なんだ?って?
うん。ただのファンですよ。
「あ、おまえとうとうシャブに手を出したな?」って、君は思うだろう。
『、、、じつはそうなんだ』
ってうそだよ!(竹原ピストル)
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話は変わって、というか戻って新型コロナウイルスなんですが猛威をふるっていますね、皆さんお気を付けを。ていうかたぶん正体がイマイチ分からないし目に見えないものだからこそウイルスがみんな怖くてマスクを買い占めたり右往左往してしまうんでしょうね。あ、いやぼくも分からないですけどね。(じゃあ思わせぶりな事を言うな)インフルと変わらんとかインフルの方が怖いとか暖かくなればウイルスは消滅するとかしないとか色々言われています。ひどい報道だと(米国記事)全世界の三分の二が罹患するなんて言われています。
ぼくはインフルにすらなった事がなくて、だから大丈夫なのか、それとも耐性が無いので新型コロナに罹患したら一発で召されるのかは分りません。ただ、ただ、ね。
風俗業界、ていうか夜の街業界から普通の飲食店から企業の経営者から悲鳴が直に聞こえてきます。
これは不景気が加速するね。それだけは間違いないです。
色んな意味で皆様お気を付けを。
でわまた。。。(生きていたらまた会おうね)

アンダーグラウンドからのし上がるぞ!アンダーグラウンドからのし上がるぞ!狼煙(のろし)が上がるぞ!ちくしょう!(by 竹原ピストル)